石川県で唯一、
本格焼酎を製造する
さいはての「能登蒸留所」
石川県 奥能登の最北端 珠洲市(すずし)。この地で本格麦焼酎を製造している 能登焼酎 日本醗酵化成株式会社は、石川県内で唯一、本格焼酎を製造するさいはての「能登蒸留所」です。
原材料には良質な国産大麦のみを使用し、仕込みは比較的温暖な春と秋の限られた時期を見極め、蔵人の手で丁寧に造られます。見渡すかぎり、どこまでも美しい能登半島の自然と、風土に培われた能登杜氏仕込みの製法と能登人のこだわりの気質で磨き上げられた特異の技をもって、雪国ならではの焼酎造りを続けています。
醗酵学の知識を活かし、
清酒どころ石川県で、
はじめての焼酎造りに挑む
先々代の創業者 藤野公平は、大学で醸造学を専攻。のちに満州へと渡り、大陸科学院でビタミンについて追及する、根っからの研究者でした。学んだ発酵学の知識を活かし、郷土の振興のために特産物になるものをつくろうと、戦後、故郷能登でアルコールを業とするこの会社を立ち上げました。日本酒造りの盛んな石川県。創業時は合成清酒の製造をしていましたが、まだだれもやっていなかった焼酎の製造に取り組みました。創業者は、自ら進んで新しいことを 考え、行動する人でした。「どうせやるなら、人と違うことをやろう」と考えたのだと思います。。
いそがず、あわてず、
じっくりうまさを醸すまで。
「味は正直だから、手は抜けない。」その一心で、能登杜氏仕込みの技を活かし、無添加で体にいい、本当の麦焼酎の味にこだわっています。
<焼酎造りのこだわり>
素材の厳選
本格焼酎は、素材のもち味が延命にあらわれるお酒。良質な「麦・水・麹」という3つの素材と、製造過程におけるそれぞれの全体のバランスが大切になります。
もろみの熟成
温暖な地域では、長くもろみを寝かせることはできませんが、雪国能登の気候風に適した製法として、創業者はもろみの発酵に通常の何倍もの時間をかけました。
蒸留した焼酎の熟成
「最低でも十年、熟成するまで出荷するな」が口癖だったそうです。創業者は、蒸留酒である焼酎は、ウィスキー同様、寝かせれば寝かせるほど、おいしくなることを実現したかったのだと思います。その想いは現在も引き継がれ、こわだわりをもって造り続けています。
焼酎といえば九州などの温暖な地域で主に造られてきたので、雪国での焼酎づくりは大変珍しく思われるかもしれません。寒暖差の厳しい能登の気候風土にあった製法で、じっくりと熟成された本格焼酎には、荒々しさがなくなり、まろやかな自然の甘み、コク、旨味が加わります。親しみやすく、毎日飲んでも飽きのこない味です。能登から心づくしの本格焼酎を、ぜひ一度、ご賞味ください。
会社概要
社名 | 日本醗酵化成株式会社 |
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設立 | 昭和22年9月8日 |
資本金 | 5,000万円 |
代表 | 代表取締役社長 藤野浩史 |
所在地 | 〒927-1213石川県珠洲市野々江町ア部58番地 |
TEL | 0768-82-1231 |
FAX | 0768-82-1232 |
事業内容 | 本格焼酎(焼酎乙類)製造・販売 |
工場敷地 | 16,500平方メートル |
設備内容 |
建物10棟 (仕込蔵・貯蔵蔵・製造詰庫・管理事務所・検査室・実験室・製造蔵・他) 真空滅圧蒸留機1機 蒸麦機2機(2トン1機・1トン1機) ボイラー(10kg/cm2) |
主要取引先 | カナカン株式会社(北陸地区) |